
ー心のともしび10月号 湯川千恵子「アシジの聖フランシスコ」よりー
イタリア・中世の聖人、
イタリア・中世の聖人、
聖フランシスコの伝記映画「ブラザーサン・シスタームーン」の中で若いフランシスコが壊れた教会を修復しようとレンガを積みながら歌う歌があります。
http://jp.youtube.com/watch?v=D-HabI9ez9M
http://jp.youtube.com/watch?v=D-HabI9ez9M
「夢をまことにと思うならば、
焦らずに築きなさい。
その静かな歩みが遠い道を行く。
心を込めれば全ては清い。
この世に自由を求めるならば、
焦らずに進みなさい。
小さなことにも全てを尽くし、
飾らない喜びに気高さが住む。
日毎に石を積み続け
焦らずに築きなさい。
日毎にそれであなたが育つ。
やがて天国の光があなたを包む。」
焦らずに築きなさい。
その静かな歩みが遠い道を行く。
心を込めれば全ては清い。
この世に自由を求めるならば、
焦らずに進みなさい。
小さなことにも全てを尽くし、
飾らない喜びに気高さが住む。
日毎に石を積み続け
焦らずに築きなさい。
日毎にそれであなたが育つ。
やがて天国の光があなたを包む。」
私はこの歌詞が大好きです。
くじけそうになる私を優しく励まし、チャレンジする勇気を与えてくれるからです。
フランシスコは裕福な家の陽気で遊び好きな息子でした。
勇んで参加した戦場で、悲惨な戦争の現実を体験し、身も心もぼろぼろになって故郷のアシジに帰り着きます。
中世の腐敗した既存の教会に絶望し、まことの信仰を求めて魂の放浪を続けていたフランシスコは、ある日、荒れ果てた教会の十字架上から「私の教会を建て直しなさい」というキリストの声を聞きます。
単純にその教会を立て直すことだと思ったフランシスコは、神様を讃えて歌いながら、一人でレンガを積み重ねていきます。その姿に心打たれた友人が一人、また一人とフランシスコの作業に加わり、やがて愛と喜びに溢れる新しい信仰共同体へと成長してゆきます。
そしてフランシスコたちは中世の教会を建て直してゆくことになります。
どんな小さなことでも、神様への愛をこめて行えば、神様がそれを生かして使われるということ、そして焦らずにその日にやるべきことを精一杯やっていれば、いつかは必ず良い実を結ぶことができるということをフランシスコの歌は教えてくれています。