
みんな無事かな。心配・・・。私がソロモンに行った4年前の時点ですでに海面上昇が深刻な問題になっていたのに、それに加えて地震なんて。
なんだか、心が痛む。
先進国の人達がもたらした影響がなぜ自然の中で素朴に暮らしている人たちの上に起こらなければならないんだろう。海面上昇も、地球の温暖化も彼らのせいではないのに。
以前、赤道付近の島々の人たちが貧しい中からお金を出し合って自分たちの置かれている状況を知ってもらうために環境問題の国際会議、京都会議に参加したという話を聞いたことがある。けれど彼らの意見が聞かれることはなく、ただ自国の利益、経済を維持するために、自国の主張を繰り返し、温室効果ガスの削減に限りなく消極的であった某国。
ひどいと思った。でも私もソロモンに行くまで、正直地球温暖化の問題なんて考えたこともなかった。あるとすれば猛暑や暖冬になったときくらい。でも、ソロモンに行って本当に私達が地球の上に住んでいるんだってこと、すべてのものはつながってるんだってことを実感した。
環境問題をきちんと知って一人ひとりが取り組んでいかなきゃいけないことを思い知らされた。
ところで、カフェ巡りが好きな私は以前、国分寺にある「スローカフェ」というところにいった。そこでこんな話を知った。南米アンデスの「ハチドリのひとしずく」というお話。
「森が燃えていました。 森の生きものたちは、われ先にと逃げていきました。 でも、クリキンディーという名のハチドリだけはいったりきたり くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。 動物たちがそれを見て『そんなことをしていったい何になるんだ』といって笑います。 クリキンディーはこう答えました。 『私は、私にできることをしているだけ』」
とりあえず、小さなことから、私にできることからしていこう。南の島の友人たちのために。
どうか神さま、あなたを愛しているソロモンの人たちをお守りください。 救助を必要としている人たちが早く助け出されますように。 そして彼らにとって必要なものが早く届きますように。 自然災害や環境破壊の影響から彼らの生活を守ってください。 彼らの声が世界にもっと届きますように。 多くの人達、特にあなたを愛する人達が、あなたが与えてくださった自然を大切にすることを学び、そういった問題にきちんと取り組んでいけますように。
私の視野をもっと広く、大きくしてください。そうして海を隔てた兄弟姉妹ため、未来の子供たちのため、そしてあなたが造られた大きく、美しい偉大な被造物「地球」という星のことも考えて生活していけますように。
1971年、7月にアポロ15号で宇宙を飛んだジェイムズ・アーウィンは次のように書いている。
「地球はわたしたちに、クリスマスツリーに下げる飾り玉を思い出させた。暗黒の宇宙に吊るされた飾り玉、それが地球。ロケットが地球から離れるにつれて、それはどんどん小さくなっていった。 ついにビー玉、想像もできないほどきれいなビー玉のようになった。 あの美しくあたたかい生命体である地球が、 なんと壊れやすく、弱々しく見えたことだろう。 指で触れれば、こなごなに崩れて、ぱらぱらと落ちていきそうだ。 こんな地球を見たら、人間は変わらざるを得ない。 神がみずからこの宇宙を創造され、 愛していてくださることを感謝せずにいられない。」
すべての宇宙飛行士が、私達の住む惑星地球の言うに言われぬ美しさに、圧倒されている。そして必ず「どうしたらこのふるさと地球をもっと大切に守れるか?」という問いを発している。大切に保護することが必要な、二つとない小さな宝石であるこの惑星を宇宙から眺めるということは、生命の心もとなさ、人類は宇宙でただ一つの家族であるということ、神の視点、そして神の愛を明らかにしてくれる。それはなんて神秘的な体験なのだろう。
いつか私達にも、私達が住む星を外から眺めることができる日がやって来るのかもしれない。でも・・・外から眺め続けなければならない日が来ないことを祈っている。
ソロモンの家のベランダから見える夕日。
息を呑むような荘厳な眺め。何か音楽が聞こえてきそうだった。
ENYAのSUMIREGUSAなんて曲が似合うかもしれない。
http://youtube.com/watch?v=RWvQYPfZ7gA
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