2008/02/25

看護は祈り


最近夜勤がきつい。
そして人数が少ない夜勤中の急変はかなりきつい。

後輩が受け持っていた患者さん。
消灯過ぎからなんだか様子がおかしいと言っていて、結果的にナルコーシスだったんだけど、もともと発達遅滞のある患者さんで、これが普通の状態なのか、レベルダウンなのか判断つかず、SATもよかったので余計に異常だとわかりづらかったみたいだ。

とりあず当直医にCallして、血ガス、頭部CT。
血ガス結果をみてあわてて緊急挿菅。
(兎にも角にも、呼吸器系患者さんのレベルダウンはCO2ナルコーシスを疑うべし!)

主治医も飛んできて、家族も呼んで。

病院にあるレスピが全部出払っていて、こんなのまだあったのかというような古い型のレスピしかなく、あろうことにそれがうまく作動せず、モニターの波形を見るとだんだんST上昇。(げげっ!)

アンビューをもんでいる間、新婚さんのMEさんを夜中に呼び出して(悪いね、申し訳ないね・・・)なんとかレスピにのせることができたようだ。

先輩と後輩が夜中の0時に挿菅やらレスピ装着におわれている中、私は外回り。 0時はシメの時間なので余計に忙しい。

ようやく落ち着いたのは5時過ぎ。
ゆっくりと休む間もなくもうバイタルをとりにいかなくちゃいけない時間。

今度は朝の喧騒を突っ走り、日勤さんにバトンタッチし、すべてが終了した頃には精魂尽き果てました・・・

つ、疲れたー! 
(でも勤務終了後、私の外回りが評価されて少しうれしかった。)

けれども、こんなにもきつかったのに、次の夜勤の時はさらにパワーアップしていた・・・。

毎年のことだけど1月2月は重症の患者さんが多い。
呼吸器系、循環器系の疾患をもつ患者さんにとって今の時期はこの冬乗り越えられるかどうかの瀬戸際なのかもしれない。

こっちもいつになく重い連日の勤務に少々へばっております。

横になったが最後、強力磁石でも床についてるかのようで、
立ち上がることができない。

けれども患者さんも家族も本当にがんばってると思う。

呼吸不全でレスピをつけているおじいさんの患者さんがいる。。
挿菅チューブが入っているので、話すことはできないけど、ちょうど目を覚ましていたので、患者さんに「奥さん美人だね^^。早くよくなって帰ろうね。」なんて声をかけるとニカッと笑ってくれた。

やっぱり帰りたい場所がある人って強い。

お互い今が踏ん張りどころだ。

そしてこんな時だからこそ、仕事前にいつもよりちょっと長めにお祈りをして、自分のいる病棟に神さまを呼びます。

病棟の廊下に、患者さんの部屋に、ナースステーションに。
そして今、神さまを最も必要としている患者さんのそばにいてくれるように、お祈りの中でJesusに頼みます。

これがかなり効く。

これをするのとしないのとでは病棟の雰囲気がまったく違ってくる。

お祈りも看護の一つ。
患者さんにとっての「最善」のために祈ること。
そして命そのものである神さまを患者さんのそばにもたらすこと。
これは大事な看護の一つだと思う。

「わたしは道であり、真理であり、命である」(ヨハネ14:6)

以前ナイチンゲール記章を受けた
今は亡きSr寺元が「看護は祈り」だと言っていた。

祈りに始まり、祈りに終わる。
私の看護もそうでありたいと思う。

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